喋らないのではなくて、黙ること

2014.04.24 Thursday 09:30
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    ボクは、ここ数日、殆ど喋っていない。



    正確に言えば、言葉は放っている。介護という日常における『やり取り』だ。



    でも、これは『話している』とか『喋っている』とかの感覚はないに等しい。




    だから、ここでも沈黙をしていた。



    何も『語る』必要がなかったのだ。




    やること、為すこと、すべてがうまく行かず、空回りしていた。



    有無も言わせずに、『心が痛かった』のを体感していたのだが、



    ただ、項垂れているのも能がないと思い、



    山積した問題を一つ一つ、丁寧に片付けていただけなのでである。




    母は、日々、刻々、その状態が掴めない。



    調子がいいかと思うと、直後には苦しそうにしている場合もある。




    予測不可能なことの連続に、嘆くことは実に簡単なことだ。



    その簡単なことを選択などしてはいけない、と思っていた。




    だから、ただ、ひたすた『今自分に出来ること』をやっていたのだ。




    今週は、二カ所の病院に行って、別の科での検査や診察をしている。




    今は、両足がくるぶしが見えなくなるくらいに腫れてむくんでいる。




    血液検査の結果、あらゆる栄養素の不足により、水を外に出す力がないのだそうだ。



    専門的なことは判らない。心臓やら、腎臓やら、肝臓やら。それぞれ、傷んでいる。



    苦労に苦労を重ねた挙げ句に、母は、今『それらを経ての自分』と向き合っている。




    ボクは、その『補助』をさせてもらっているに過ぎない。



    それを『介護』と短絡的に言うのは、忍びない気がする。



    だが、暫定的に世間でそう言われているようにしている。




    ボクは、『何もかもがイヤんなった』と言ったことに偽りはない。



    予期せぬ『魔』につけ込まれていたら、心中でもしていただろう。



    だが、そこで立ち止まっていては、『何も始まらない』と知った。



    試練の中には、『学習は幾らでもある』ことも、学習のひとつだ。




    ボクは、愚かなので、その『学習』を日々しなければ、生きていけない。




    だから、敢えて『何かを語る』ことなどに意味が見出せなかっただけだ。




    こうして、性懲りもなく、喋っていたりするのは、自分の維持が出来ている証しだ。




    決して自虐的ではなく、こうして、ブログなるものを書いていることは、愚かしい。




    自分の中で否定的に捉えている、『ソーシャル・ネットワーク』のある種の確認だ。





    それを知るには、『まずは、続けてみること』も『アリ』なのだと肯定してもいい。





    ボクはこの数日で、『黙ること』のあり方も、少しは学習しているのかもしれない。





    その対岸にある『黙らないこと』からの視点を確認してみるのも悪くはないだろう。










     
    category:介護 | by:hallysmilecomments(2) | - | -

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    2017.06.29 Thursday 09:30
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      Comment
      おっ.書いていますね.
      お母さんに何かあったのかと心配をしました.
      SNSの薄いつながりという表現は気にさわるかも知れないが,ま.遠くで心配をする友人がいるんですよね.
      • HAWK2700
      • 2014/04/24 7:09 PM
      HAWK2700さん、あいがとう。
      ご無沙汰していますが、コメント、嬉しいです。
      いやいや、母にも色々ありましたが、書くのも難しいので、控えました。
      SNSが薄い繋がりとは思っていない、というか、まだ、自分にとって『何』か、判らないんですよ。まったく。未だに。
      正直。判らないから、否定するのも簡単なので、ただ否定するのではなく、とりあえず、まだ続けてみようか、と。
      色々と、イヤな想いもたくさんしているので、自己防衛もありますが、殺気を感じたら、即座に盾を構えている感じでしょうか。
      でも、ね。
      感じていますよ。フォークスファンのHAWKさん。
      ボクはジャイアンツファンですが、敵じゃないですもんね。

      東京にいて、大阪にいる人のことも。遠く離れていても、こうして心配してくださることには、感謝しかありません。
      これは、言葉にすると、何だか嘘っぽくなる猜疑心が自分にあるんでしょうか。長い付き合いですよね。思い起こせば。
      でも、忘れている訳じゃないんです。嘘っぽいですかね。こういうの。本当に、ありがたい、と思っているんです。

      確かに、母は、日々、綱渡りです。大変なのは、本人です。
      ボクは、バランスを取る棒みたいなもんです。非力ですが、少しでも役に立つなら、生きる存在意義はあるかな、と。
      ボク自身は、自分の暮らしとか、楽しみとか、は、もう殆ど望んでいないので、母のために生きていることが、生きることに繋がっているんでしょうか。

      そんなボクの心の支えになっている人がどこかにいる、ということは、暗黙の了解、ってな感じで、助かっています。
      ありがとう。
      • hallysmile
      • 2014/04/24 7:38 PM








         

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