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    東京にも、ブルースが残っていた

    2016.12.25 Sunday 09:11
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      すっかり『日本からブルースは消え去った』とボクは勝手に思っていた。

       

      巷に溢れる唄からは、『ブルース臭』がまったくしなくなったのである。

       

      あの『殿様バッタ』みたいに、お目に掛かることも出来ないのだろうと。

       

       

      かの『Jソウル』さんは、自己肯定的に『ソウル抜き』した具合である。

       

      受け手の『ソウル』なんて、見事に『無視』してしまえる、と思わせる。

       

      日本人として、『J』と名乗られるのは少々違和感があるのは否めない。

       

       

      かの『ゲス』さんも、音楽云々以前に、『魂』の未熟さを露呈している。

       

      音には、その人と成りが反映されるということ。年齢からすれば、当然。

       

      彼の音にも、『ブルース』は皆無だ。音楽のいい悪いは、また別問題だ。

       

       

       

      遡ること。ブルース、ジャズ、R&B、フォーク、ロック。音楽の変遷。

       

      西洋音楽とアフリカン音楽の融合から庶民の音楽が誕生したように思う。

       

      貴族のための総称としてのクラッシック音楽と民族音楽をミックスする。

       

       

      アメリカへと強制的に奴隷として連れて来られ、黒人が迫害された歴史。

       

      彼らの苦しみを少しでも癒すものが、音楽だったと想像する。生命の源。

       

      西洋の楽器を使って、『五音音階』を主体としたメロディを奏でること。

       

       

      そこからジャズやブルースが生まれ、必然『ブルーノート』も生まれた。

       

      独特の哀愁を帯びる、いわゆる『ペンタトニック・スケール』の賜物だ。

       

      アフリカからアジアへ通じる『民族音楽』が大衆音楽の起源なのだろう。

       

       

      日本人の根底にある『侘び寂び』に通じるものに惹かれるのは、必然だ。

       

      それが、ブルースであり、ソウルだったようにボクの中では捉えている。

       

      それがここ十数年で、ごっそり『日本の音楽から消え去った』気がする。

       

       

       

      少し前にラジオを聴いていて、小林克也氏が似たような発言をしていた。

       

      チャート番組で『最近の日本の若者の音楽にはブルース要素がない』と。

       

      要して『ブルースの存在なしに音楽体験してきたのかなあ』のような話。

       

       

      想像してみるに、育ってきた環境が劇的な変化を続けてきたせいなのか。

       

      過去の音楽遺産に触れることなく、音楽を生むとこうなる、のだろうか。

       

      穿った見方をすれば、合点が行く。CD媒体が売れないのも当然である。

       

       

      憶測で言うのも無責任だが、韓国の音楽事情にも共通するように思える。

       

      韓国が民主化されたのはほんの数十年前で、そこから大衆音楽が始まる。

       

      ヒップポップ全盛以降の影響が強く、流行る音は今時の日本と酷似する。

       

       

       

      そうなると、もう日本の音楽業界に望むものはなくなるように危惧する。

       

      かつて、欧米の音楽に痺れ、楽器を手にする若者の勢いは凄まじかった。

       

      それは、ブルース、ソウル、ファンク、フォーク、ロック等、渾然一体。

       

       

      すっかり昔話になる程に、遠い記憶だ。おっさん、カビが生えているよ。

       

      と言われていい訳もない。そう、ボクはおっさんである。でもいいのだ。

       

      ただ個人的に、日本の音楽、どうした?とブルースを探してしまうのだ。

       

       

       

      現在も尚、幅広いアメリカの音楽には、ブルースが根付いているようだ。

       

      新しい作品の中でも『カントリー』気質は根強い。日常の中に寄り添う。


      ブルースやフォーク、ロックの痕跡がラジオとして暮らしにあるようだ。

       

       

      古く『ロバート・ジョンソン』から『レッドベリー』まで俯瞰で眺める。

       

      そこに『ブルース』『フォーク』といったカテゴライズは邪道に思える。

       

      共にギター1本と『唄』があるだけ。『人』がいるだけの表現力の深さ。

       

       

      日本の『五音音階』である『民謡』は日本人の暮らしに寄り添ってない。

       

      そこから派生した『演歌』は形骸化したようだ。『流行歌』然りである。

       

      日本の音楽史は、生活と結びつきが薄い。俯瞰で眺めることすら不可能。

       

       

       

      やはり日本の文化は、刹那的に『無駄を排除』する傾向が強い気がする。

       

      ボクの嫌いなグーグルのCMがその典型にも思える。『手軽さ』の行方。

       

      何でも『他者』に頼り、『用意』してもらえる、『自己の排除』なのか。

       

       

      ボクによるスゴい偏見だ。所詮、人は、自分の中で模索を続けしかない。

       

      どこかにもう見ることはないと思っていた『殿様バッタ』もいるだろう。

       

      実際に、先日、今の日本の若者によるブルースを聴いたような気がする。

       

       

      諦めた、その時点で、すべては終わる。自分の中の偏見も捨てなければ。

       

      ここ数年、久しぶりにギターを手にすると、ついブルースを弾いている。

       

      もはや、心の渇きが欲しているよう。ブルースはオアシスなのだろうか。

       

       

      ともあれ、東京にもまだブルースはあったのだ。見過ごしているだけだ。

       

       

       

      彼女には数年前にラジオから流れてきた瞬間『ブルース』を感じたのだ。

       

       

       

       

       

       

      彼女のファーストミニアルバムを買ったが、期待した程でなかったのも事実。

       

      まだ二十歳そこそこ。足りないくらいで丁度いい。ブルースに完成などない。

       

      この先、どう変化し続けるか。それを楽しみにしてみるのも悪くないだろう。

       

       

       

       

       

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